日南暮らしの紹介

農村に定着するために

農業研修生をご検討の皆さん、Iターンご検討の皆さんの中には、農村の生活にそれぞれ特別なイメージをふくらませ、期待をもって就農や研修をイメージさせる方が多いかもしれません。 実際に生活してみてイメージに近いものであっても、時間が経つと色々な煩わしいことも見えてくるものです。 仕事(職場)以外に生活の場も含め、人との関わりはむしろ増加します。田舎の静かな環境の中に自分の身や生活を単独でそっと置くようなイメージは期待しないでください。 地域に関わりながら自分の生活をうまく位置づけることが、農業も含めた農村地域での新しい生活を送ることができるかどうかの鍵になります。 人によって価値観は違いますが、農村生活について踏まえておいてほしい事柄を何点か列記しますので参考にしてください。

日南町の田園風景画像

農村のいいところ、大変なところ

プラス要素

● 一人ではできないことも地域が協力し合える。

● 役場や役場職員と地域や住民との距離が近く、細やかに対応してもらいやすい。

● 幅広い人材(経験、特技や能力が多様)の存在は地域の総合力につながっている。

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マイナス要素
(見方によってはプラス要素)

● 都市部では新参者に対して無関心なことが多いが、農村部では周囲からの関心とおそらく期待を持って見られ(視線が向けられている)、ストレスを感じることがあるかもしれない。

● 場合によっては、煩わしく思うこともあるが、必要なことには関わるべきである。しかし、その関わりの要・不要や関わりの程度の判断は新参者には非常に難しい場合もあり、地域の信頼できる方への相談が大切。

● 幅広い人材(経験、特技や能力が多様)の存在は地域の総合力につながっている。

● 親戚関係の住民も多く、場合によっては言動に注意も必要。

● 集落、地域同士で対抗意識が強い場合がある。

● 知らないうちに、知らないところでいろいろな情報(噂)が拡散(共有)することがある。

● 過疎化や高齢化の進行に伴い、交通や買い物など日常生活に係る利便性が低下してきている。

● 冬場の除雪など自力対応が必要な事柄が多い。

日南町の地域催し画像

その他

● 都会など町の生活では地域社会との接点が少ない中、納税義務さえ果たしておけば後は権利として公的サービスが受けられ、大きな支障なく生活している人も少なくないが、一般的に農村社会においては地域住民同士の関わりのもと、当たり前のこととして多くの場面でいろいろな相互扶助の仕組みが複雑に絡み合って存在し、それを受け止めることは不可欠である。

● 地域によって、しきたり・慣習や定めがあることを認識し、尊重すること。

● 犯罪や交通事故等が少ない。

● 自分の価値観が通用するとは限らない。

● 権利ばかり主張せず、感謝の気持ちをもって周囲と接することが必要。

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定着するために

地域組織や地元住民との関係

● 就農・定住は研修生自身の問題ではありますが、地元はあなたのことを期待して受け入れています。

● 農村地域で生活すると、概して都会生活に比べて人との関わりが多くなり、その分、自分の考えを主張するだけでなく、周囲との協調が求められます。一方、地域との信頼関係があると、いろいろな場面で地域から助けられることもたくさんあります。

● しかし、場合によっては地域に合わせるため必要以上に無理しすぎず、地域と付き合うことも大切です。そのためにも、地域のことがよく分かっていて気軽に相談に乗ってもらえるような人を作りましょう。

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■その他詳細については日南町就農研修運営の手引きをご覧ください。